本日、東京競馬場にて1年に一度の競馬の祭典、日本ダービーが開催されました。
映像を見た限りでも大勢の観客がつめかけて、たくさんの人が今日という日を楽しみにしていたことがうかがえました。
かくいう私もその一人で、テレビの前に15時からスタンバって、わくわくしながら見ていました。
皐月賞に続いて無敗の二冠の期待がかかる、1番人気ソールオリエンス。
トライアルレースの青葉賞を勝利し、ダービーに照準を絞ってきた2番人気スキルヴィング。
皐月賞3着の実績を持ち、ダービー連覇のかかる武豊騎手を背中に乗せる3番人気ファントムシーフ。
当然上位人気馬以外にも、東京の長い直線で力を発揮しそうな有力馬たちがいるわけで、一体どうなるのか…と画面を見守ること40分。
いつもなら、勝ち馬の写真とレース映像を載せて、感想をつらつら書き連ねるところなのですが…。
本当に残念なことに、2番人気のスキルヴィングが競走中に急性心不全を発症し、レース終了後に死亡が発表されました。
日本ダービー2番人気の有力馬で、ずっとダービーを目標にしてレースをこなしてきた馬がこんな形で命を落としてしまい、感情の落としどころが見つかりません。
きっと苦しかっただろうに、騎手を振り落とさず、ゴールを通過して騎手が背中を降りるまで倒れなかったスキルヴィング。
最後まで背中の騎手を守ってくれたように感じます。
スキルヴィングが倒れこんだ後、迅速に対応したルメール騎手。すぐに駆け付け、馬運車で運ばれるまですぐ傍に寄り添いスキルヴィングの体を撫で続けていた厩務員さん。
取り乱すでもなく静かに馬運車を待つその姿に、胸が痛くなりました。
競馬とは常に人馬ともに命がけの競技なのだと再認識させられますね。
スキルヴィングのご冥福を心よりお祈りします。
スキルヴィングの他にも、レース開始直後にドゥラエレーデ鞍上の坂井騎手が落馬するアクシデントもありましたが、こちらは人馬ともに目立った異常なかったそうで、とりあえず一安心。
アクシデントはあったけれど、レースを勝利したタスティエーラ、彼を導いたレーン騎手はもちろん素晴らしかった!
テン乗り(その馬に騎手が初めて騎乗すること)でのダービー制覇はなんと69年ぶりだそう。
本当におめでとうございます!
しかし、どうしてもスキルヴィングが気になってしまい、レース終了直後に手放しに喜べなかったのも事実…。
なんとも後味の良くないダービーになってしまいました。
タイトルホルダーが競走中止した春の天皇賞に続いて、日本ダービーもアクシデントに見舞われ、今年の春のG1レースはなかなか大変でしたね。
クラシックの次の舞台は秋。
クラシックに限らず、すべてのレースを全人馬無事に終えられるように願っています。